卒塔婆の壁がない場所から再度、五十鈴は渉の救出を図ろうとしたが――やっていることは同じ轍を踏むことだ。
何の対策もない、愚直には制裁が下る。
同じ轍では起こり得る経過も先と不変であったが、運が悪かった。
降り注ぐ卒塔婆。標的は侵入者(不届きもの)にせよ、どこをどう貫くかまでは標準を合わせていない。
だからこそ、一度目は指に切り傷を作るのみで済んだが――そんな好都合は二度も続かなかった。
「ぐっ――」
埋もれた悲鳴。
太ももから痺れわたる電流が、神経を狂わせた。
冗談めいたことだ。
右太ももが抉られ、貫かれ、磔刑のように体が固定されるだなんて。
「ぃ、あ、ああぁ!」
絶叫。
絶えない叫びが口から溢れて、喉を枯渇する。


