中指斬残、捌断ち儀



本気を表す怒声。
それに対してでさえも、藤馬は笑っていた。


「あの世で一緒に、ってのを希望かよ?一人でやってろ、自殺志願者が。俺は死ぬ気なんかさらさらねぇ、もちろんガキで遊ぶのもやめねえけどなぁ」


「下衆がっ」


その罵倒さえも笑えてくる。


やっぱこれだ、とくつくつ喉が歌うようだった。


笑ける、面白おかしくて仕方がねえ。


「一人で死ねって言いたいとこだが、まだ俺、てめえを犯してねえよなぁ、そういやー」


「なに、を……っ」


世間話でもするかのような声で、藤馬こそが自殺行為のような真似事をし始めた。


首に添えられた刃の片割れをその手で“外側から内側に押していく”。