「“生きた貴様でも、断てることは変わらない”……!」
「まー、確かにー?生きるために不可欠な三要素どれか欠ければ、そりゃ、“良くないことがあるだろうが”。ほんとにできんの?」
「だから――」
「やったことあんのかよ、おい」
二の次を繋げなかったのは、藤馬の言う通り未経験だったからだ。
理屈の上では魂を伐採できる鋏と分かっているのに、いざ、生きた人間に使うとなると、その後は未知でしかない。
「分かってるよなぁ?生きた人間の魂を断つ、ことの重大さを。人間社会だと殺人は重罪だが、さあて、死神社会じゃ殺人はなに扱いになんのかねぇ」
生きた人間に鋏を使う奴の末路など聞いたことはない、だって誰もしたことないんだから。


