渉の中の未来絵図。
大切な人たちと下らない話でも笑えるような毎日であると、容易く想像できて。
「――」
“そこには、藤馬もいた”――
ガキの頭の中など見なくとも察せる。きっとこのおめでてえ頭が考える“みんな”とは、いつものメンバーだ。
「くそったれ……」
なんでそこに俺も加えた?と問いたい気持ちもあったが、そもそも渉はそんなこと言っていない。
全ては藤馬が勝手に思ったことであり、もしかしたら勘違いともなる思い込みなのに――分かってしまう。
こいつはそう思っていると、そうに違いないって、“信用(確信)しちまうんだ”。
もっと言えば、仮にもここで先の問いをかければ、渉が何と返すかも頭で出来上がっていた。


