両足が地につく。
踏みつけをやめたのは、単に息切れをしたにせよ――もう動く気が起きずにいた。
「……」
肩で息をしながら、ボロ切れみたいな少年を見る。
死んだか?と思えど、指先が軽く動いたので存命はしたらしい。
殺してはいないなら、まだまだ遊べばいいのに、気がのらずに藤馬はしばらく不動でいた。
「っ……う……」
秒でしかない小休憩をしただけで、渉の手が藤馬の下駄に当たる。
顔は下げたまま、手探りのように下駄の厚底からつま先。鼻緒に足首と手が這ってきた。
ぐっと力を入れられたのは脛あたりか、藤馬の足をつっぱり棒代わりに渉は顔をあげようとした。
「ぼくは……みんなと、なが……生きが……」
したい、とどこからか吹いた風がか細い声を連れ去る。


