最初、義母に関しても『話があって来たの』という喜美子と同席するつもりでいたが。
「このリンビングの気汚れているから、和室にしてちょうだい。お母さんの部屋、そうでしょう?畳は悪い気を払ってくれるからいいんですよ」
だなんていきなり、斜め上な発言をされたものだから義母は怒り、もう顔も見たくないと出ていった次第である。
リビングの話し合いはしきりに嫌だと言う喜美子に折れて、四人は義母の和室に集まっていた。
六畳間の部屋は寝室としても使われるため、テーブルはなく、別室にある座布団を四枚持ってきて、喜美子を上座に置くように、貞夫たちは隔たりがない室内で向き合っていた。


