中指斬残、捌断ち儀



襖を開けたのはやはりさざめきさんだった。


「おいっす100%。――内訳、ただいま60%。気さくな挨拶40%」


手を顔の前に出すポーズを忘れていないさざめきさんだった。


襖をしめたあとに布団横に正座する。そのさい、あの箱菓子を枕元に置かれた。


やっぱり階段に落としていたのか、伯母さんを見に行ったついでに持ってきたらしい。


「君の伯母さんはいなかった。丁度、麓から車が出るとこだったから、無事、帰ったようだ」


「そうですか」


なら良かったと安心する。


やはりはかなりの気がかりだったらしく、今の報告で力が抜けていく思いとなった。


もう大丈夫。
もう、いない――


「……」


「渉くん……?」


「……」