「君の帰宅時――学校から帰って、あの石段を上る前に僕に連絡してくれ。それと藤馬に何かされそうになった時は五十鈴さんだが、五十鈴さんが繋がらない場合は僕にかけるように」
「え……」
藤馬さん対策の予備として使えは何となく意図が分かるけど、なんで学校帰りに――
「同じことが起こってもいいように、慣れるまで」
「――」
それは、“またあそこにいる”ということか。
まさかと思いつつも、伯母さんはもう“来れる場所まで来ているんだ”。持田さんが何とかしてくれるかもしれないけど、精神病棟より管理が甘い施設での対処など高が知れている。だからこそ、伯母さんは今あそこに座っていたんだ。


