ね、と二度念押されたことに「はい」と返せば、ならいいんだと持田さんが電話を切った。
「今日、退院したのか、あの人は」
持田さんとの通話を聞けるさざめきさんの問いに肯定した。
「そうか。なら、久々に会ったんだな。ああなるのも無理はないか……」
「僕、いったい……」
「過呼吸という二酸化炭素の……いいや、そんな小難しいのでは分からないだろうから、簡単にするとパニックになっていただけだ」
「パニック……」
「運動中なんかにも見られる症状だが、今はもっぱら過度の心的ストレスが原因で過呼吸になる人が多い」
ストレスの言葉はいまいちピンとこなかった。
何に対してストレス――精神の圧迫を感じたのか。


