中指斬残、捌断ち儀



記憶が罵る。


あんたのせい、あんたのせい、あんたのせいでみんな不幸になった。あんたがそんなだから、どうしてそうなの、なんでこんなこともできない、いないほうがいいんだ、あんたなんか――


「はっ、ハッ、ハッ……づ」


間違っちゃいない、そうだ、悪いのは僕。だから間違ってない、間違っているのは僕なんだから、謝れ、謝れ謝れ謝れ、死ねないのだから謝って、心を己で虐殺してやれ――


「考えなくていい、大丈夫だから」


「はっ、はっ、はっはっはっ……!」


「大丈夫、大丈夫、大丈夫。考えなくていい、大丈夫、大丈夫、考えなくて」


連呼された大丈夫が続く。さざめきさんの声に合わせて、僕の頭が大丈夫と言い始めてきた。