距離の程度は対話するには少し遠いような気もするも、さざめきさんは伯母さんが座る段より五段下で足を止めた。
「よ……んにぃ、つ……め……が」
「……」
「う……の……れぇ」
「こんばんは」
「……」
「可愛らしい“お子さん”ですね、おいくつですか」
「……、いい天気ねぇ」
「ええ」
「おいくつなの」
「ええ」
「そう、いい天気なの」
「はい」
「天気いい、でも泣く、うるさく泣く」
「はい」
「でも可愛い。泣くからかわいい。あつくてもかわいくて、まだいちねんも経っていないの」
「可愛らしいお子さんですね」
「泣くの、でもなくの。いいてんきだから。いいてんきだから?ねえねえ」
「なら、家に帰りましょう。お子さんと一緒に、迎えが来ますから」


