中指斬残、捌断ち儀



傷つけられないと分かっていながら、“壊れて優しくしてきた伯母さん”に悲鳴をあげて逃げたあの時。


老婆心と言いながらも、さざめきさんの言葉は事実だった。


正直、夜遅くとも大丈夫と高を括っていた節もある身としては耳が痛くなる。


耳が痛くなる――聞いていてずきりと痛む。


痛い、怖い。そうして悪いなと思う心。


贖罪したがる身が人一倍にさざめきさんの言葉に反応してしまった。


『君は悪くない、絶対に』


そう言ってくれた彼の前だからこそ、返し方が分からない。


他の人たちはどんな返し方をするんだろう?


責められているわけではない、“心配されても改善されない性格のまま、何を言うべき”か。