中指斬残、捌断ち儀



子供の僕に精神病患者の介護をさせるわけにもいかないし、何かあっては後見人としての責任問題になるので持田さんの判断は至極当然に思える。


拒否する理由はないので、僕は「よろしくお願いします」と言うだけだった。


何も変わらないその日だけど、妙なざわめきが心臓に粘着している。


これはいけないと、別のことを考えようと僕は学校の授業をいつも以上に集中して受けていたし、学校が終わったあとでも都市伝説探しで歩きまくる。


気を紛らわしめいたことをすれば事実落ち着いた。だからだと言ったら五十鈴さんに怒られてしまうが、その日は帰りがずっと遅くなる。


日が暮れてから、夜になってから大分経つ。未成年が出歩っては、補導されてしまうような時間にまでなってしまった。