中指斬残、捌断ち儀



「災いなんかねえよ、ほんとのこと言ってるだけじゃーん。つうか、あいつが何かする気ならされる前に殴り飛ばすけどー。俺最強だしぃ、なんもできねえよ、あのカスビンゾコは」


「……」


まずい、少し笑いそうになった。


なんとか平静を保って見れば、まだ使わないらしく藤馬さんは箱をカラカラ鳴らすだけだった。


「そーいや、わたるんに朗報だぜぇ」


思い出したかのように言われたことは、藤馬さんの口元からして“悪いこと”なんだと思った。


「留守電、ピカピカしてんぞ」


らしく、藤馬さんの言う朗報は留守録にあるらしかった。


勝手に聞いたのかと思えど、ピカピカしてるとなれば、留守録が入るその時に相手の声を聞いたんだろう。