「呪術師……を超えた呪法師だとか言ってませんでしたっけ?」
「本業は呪法師で、魔法使いが副業ってとこかぁ?もともと呪法師として――ほら俺最強じゃん。そこを見込まれて、魔法使いに勧誘されたわけ」
「魔法使いって、団体名か何かですか」
「“名称”だよ。団体かもしんねえが、あ、いや、団体か?株式会社にもなんねえ人数の小規模団体。チーム組んでるって意識はねえ、みんな好き勝手にやっているが、役割は忘れずにこなす、“気が向いたなら”」
部活としての団体なら、絶対に藤馬さんは名前だけあるような幽霊部員なんだろうなぁと思った。
「じゃあ、さざめきさんもその……“魔法使い”なんですか」
ファンシーじゃないと言われても、言った途端にむず痒い気持ちが出てきた。魔法使いという既成概念が絵本の通りだからだろう。


