中指斬残、捌断ち儀



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「ぶはっ、倒れてた、倒れてたって!なさけねえぇっ、ちょー見たかった!ざまあねえなあぁ!」


帰宅し、予想通りに居間でせんべいかじっていた藤馬さんにさざめきさんのことを言えば、腹を抱えて笑われた。


「んで、で?で?写メとかねえの?ケータイあんだからさ、んな珍獣永久保存したよなぁ?ムービーだったら誉めてやってもいいぜぇ」


「しませんよ、そんなこと」


こたつ挟んで藤馬さんの前に座りながら言えば、「つかえねえ」と舌打ちされてしまった。


あんなにも笑っていたのだから、多分、藤馬さんのせいでさざめきさんは倒れていたんだろう。まったくこの人は、呆れてしまう。


「だから友達がいないんですよ……」


「あ?」