「……」
絶句していた。
突拍子もないことされたと思えば、なんか注意されるし、混乱してきた。
さすがは医者なのか、目測だけで僕の身長を見抜き、体重も持っただけで当てるとは……たかいたかーいを言う必要性については理解不能だけど。
「その……」
「それと肩の力を抜けばいい。僕は別に君を取って食うつもりもないし、君への評価を落とすわけでもない。礼儀正しく誠実少年はいいが、自分の年齢を忘れないことだ。君はまだ、甘えていい歳なんだから」
見抜かれていたのかとドキリとすれば、ふいにさざめきさんが両腕を広げた。
「ぎゅっとする100%」
「……」
「内訳、甘えてこい60%。愛を込めて30%。ベタベタしたい10%」
10%のことがなくても、腕を広げて待ち構える人に抱きつきたくはなかった。


