中指斬残、捌断ち儀



「えっと、もう大丈夫なんですか」


くどいようだけど男性の心配をすれば、グッジョブしていた親指が引っ込み、人差し指と中指が天を向く。……ピースだ。


さっきもだけど、真顔でこんな茶目っ気溢れたことをしないでほしい。ひどくアンバランスに思えて、なんて返していいか分からなくなる。


「少年のおかげで助かった。でなければ、僕は死んでいただろう」


ダウト100%と感化されてしまった頭が思う。というか、普通に喋れるんだ。


「こんなところで倒れるだなんて……何かあったんですか」


つまずくような石もないとこで転ぶとは、しかもかあんな盛大なうつ伏せで意識を失っているだなんてかなりの“重病持ち”な気がした。