「もう渉を養子に出すぞ!次は私たちが“殺される”かもしれない!」
僕がいないリビング、僕はそれを階段に座り聞いていた。
トイレに行きたくて下りてきたのに、初めから勢いある怒鳴り声に身を固めてしまった。
「まだ言いますか……!毎度毎度、何度言ったら、お義父さんは分かるんですか!渉は僕たちが育てるし、今回の流産だって渉のせいなんかじゃない!」
「だったら、あなたは私のせいだって言いたいの!」
金切り声と一緒に食器が割れた音がした。
「そうでしょうっ、私のせいにしたいのね!私を悪者にしたいんでしょうっ。子供一人を死なせた女だって、安定期になっても死なせるような出来損ないな女とでも言いたいの!」


