残酷すぎる考えだと思ったんだ。被害者そっちのけで悠々自適に暮らす加害者でも酷いのに、これではまるで、伯母さんがいなくて良かったと――殺せて良かったと言うような加害者になってしまう。
思いたくなんかない、けれども、安堵してしまうから、せめて伯母さんの教えを守ろうとし、前の生活のように伯母さんを刺激しないような毎日を過ごしていたつもりだけど。
「やっぱり、意味はないですよね……」
自嘲しそうになる。
しなかったのは、まだ無意味を続ける気でいる僕が笑えないほど異常に思えたから。
見えない影を追って崖を目指すような。自身を追い詰めていれば、五十鈴さんにまた怒られるかなと思った。


