中指斬残、捌断ち儀



理不尽すぎるだろうと思ったけど、当時それを真に受けていた僕はよほど素直で『子供らしからない子供だ』とも思えた。


無知なくせして、やることは『波風立てない振る舞い方』。今も子供(未成年)だけど、というか、僕が成人する時なんか来ないけど、今のままの性格が子供の時から出ていたと思うと、やはりそれは『可愛くない子』と思えてしまった。


可愛がりがいがない子供に嫌気をささなかった両親は凄いと思い、同時に、僕を捨てるまでにあのことは大きな傷を作ったんだと思う。


あのことに対して、僕とて悲しんだが、涙は出なかった。


いつものように涙を堪えていたではなく、堪えずとも流れなかった。