中指斬残、捌断ち儀



「なんで力説!?何にしたってもうおせーよ、バーカ。買っちゃったもんねー」


「じゃあ、せめて残りは……」


伯母さんに渡すべきかと思えば、案の定藤馬さんは知らねえなぁとすっとぼけた。


「えー、風車に全部使っちまったしぃ。もう残ってねえよ」


「自分で言ったことを忘れましたか?『それなりに使わせてもらった』って言ってましたよ。『それなり』ってことは完全にじゃありませんよね?ありますよね?」


「おまえ、金にがめつくなってねえか……。知るか知るかよー、あったとしてもどうせてめえはババアに返すとか言うんだろ。

渡すかよ。金の清算もできなくなっちまったババアに渡すだなんて、ドブに捨てるどころか便所紙に使うのと一緒じゃねえか。利口な俺は馬鹿な真似なんかしねえの」