「空気に、良いも悪いもありますかね」
「人間にとっての二酸化炭素と酸素の違いみてえなもん。神聖さを保つための気(要素)の流れはそれこそ空気と同じだって話だよ。
悪いのも良いのも混じっていることもありゃあ、西からは良い気が来て東からは悪い気がってえこともざらじゃない。滞りなく流れる分にゃあどうでも良かったが、悪いもんを溜めて、良いもんを流さないもんだから汚れちまう。
淀む一途じゃ神聖さも何もあったもんじゃないからな」
“気流”と言っていたのはそんな意味かと思った。
「気流を均等だなんて、風車置くだけで何とかなるもんなんですか」
「何とかなんだよ、俺がしたから」
「……、そうですか」


