「この土地に……って、そうだ。風車も藤馬さんがやったんですか」
「さも今まで忘れていたような口振りだな、おい。普通は土地いっぱいにある風車の方が印象つええだろうに」
藤馬さんが飽きられたように肩を下ろした。
次に肩に手を置き、自分で揉みはじめる。
「疲れたわー、あれだけの量をきちんと土地の気流が均等になるようぶっ刺すのはー」
わざとらしく語尾を伸ばされては、逆に疲れてないんじゃないかと思うのはさておき。
「気流を、均等……?」
同じように回っていた風車を思い出したが――そう言えばあの時、“風は吹いていたか”?
「前の話、覚えてっか?この土地が弱くなっているって」


