今まで通り。
伯母さんがいなくなった家は、ずいぶんがらんどうな印象を受けたが、心配事はあまりない。


お金を持たされない身だったため、持田さんに『生活費』を貰い、管理するのがあまり慣れなかった。買い物なんかが特に、何が安いのかどこから高いとなる基準なのか等を知るのにだいぶ時間がかかったものだ。新聞なんかとっていないため、チラシの見比べで、『このスーパーは肉が安い、こっちのは魚が』などとしたことができずに、僕は一ヶ所のスーパーで買い物を済ましていた。


生活費は一ヶ月おき、学校などで必要なお金がある場合はそのつど連絡。となっていたが、最初の内はよく持田さんに「ちょっとねぇ……」と苦笑いみたいなのをされた。