中指斬残、捌断ち儀



オチを知れば自業自得な上に間抜けな話だけど、先入観というのはそれだけ恐ろしく、一度でも『これのせいだ』と思い込めば、他の理屈を考えなくなってしまう。


僕に課せられた、『周りを不幸にする』というワードは、打ってつけとも言えよう。


いくら昔のことが薄れた今の時代でも、誰かが『あの子がいるから不幸になる』と言えば、周りは『そうなんだ』なり『馬鹿馬鹿しい』と肯定と否定に分かれるが、ある不幸が起こる度――“立て続けに言われれば”、人は信用していく。


百聞は一見にしかずとも、逆を言えば、一見しなくとも百聞聞けば真実を目の当たりにしたも同等となる。


単純な脳内は、偶然だなんて思わず、身内に不幸が起これば、頭の隅にある僕のことを思い出し、『もしかしたら』とこじつけるかもしれない。