中指斬残、捌断ち儀



「ぐっ……」


「あー、それよりも“おもしれえもんあったわ”。てめえのそのお節介、家族家族の家族だからの美談を粉々にして、てめえだけでなく、その大切なガキをも傷つけてやろうか。内から、ぐちゃぐちゃになぁ」


包帯奥の目が歪んだ気がした。何を言うんだと思えば。


「てめえはこのガキを助けられなかったんだよ」


簡潔に、率直に、だからこそ真正面から五十鈴さんの心を抉った。


「今回の件だけじゃねえ。今まで、全部、ずっとずっと、てめえはガキに“何ができた”?さっき自分でも言っていたじゃねえか、『家族らしいことができていない』ってよぅ」


「っ……」