中指斬残、捌断ち儀



不幸――なんて名ばかりのこじつけだと思う。言えば、全ては“不運”だと僕は見るのだけど、当人がその不運で起きた良くないことを、不幸(悪いこと)だと受け止めてしまえば、当てはまる単語は不幸としかならない。


祖父の兄が亡くなった後、遠い親戚が車で人を轢いてしまい。


どこかの親戚の家に泥棒が入り、知りもしない親戚の人が会社をクビになって。


僕の家で言えば、祖母が階段から落ち、祖父の宝物たる盆栽が落ちて壊れ。


果ては、母親が年代物の高い茶碗を割ったまでも、不幸(災い)にされた。


転じて、それは全て、呪われた僕が家系図の中にいるからとなる。


これらのことが半年の内に起こったわけだけど、その期間内を『立て続け』と見るか、『偶然』と思うか、大概は後者だと思うけど、れっきとした原因がいたのだから、皆の中には『それのせいだ』と先入観が芽生えていた。