中指斬残、捌断ち儀



「――、よし」


思い詰めていた五十鈴さんが顔をあげて姿勢を正した。


「今日から私もここに住み、お前の世話をしよう!」


まさかの言葉に驚いたのだけど、それ以上にびっくりしたことがすぐさま訪れた。


「はああぁ!?なに言っちゃってんの、おまえ!」


ばんっと開け放たれた襖と共に、僕が言いたかったことを乱暴10割増の言葉で代弁してきたのは藤馬さんだった。


「とう……っ」


「住む?バッカじゃねえの!安直すぎんだよ、てめえはっ」


驚く二人に知ったこっちゃねえと言わんばかり、突如の訪問者はずかずかと居間に入ってくる。



「ガキの面倒みるやついねえからって、『なら私が住むー』だなんて、てめえのがガキだわ。世話焼きも行きすぎるとお節介だが、俺以上に迷惑なんじゃねえの、奥さまは」