中指斬残、捌断ち儀



「この家に住むとしても、その、『おじさん』と言うのは信用できるのか」


「……」


信頼はできないが信用はできる。


ケースバイケース、僕を利用できる限りおじさんが言った『悪いようにしない』はきちんと果たされると思ったので、頷くことだけした。


そういえば名刺を貰ったなとポケットにあったものを取り出した。


電気で明るい室内では外で見れなかった名刺も読める。


持田啓作、漢字の下にローマ字で(もちだけいさく)と書かれており、名前前には『院長』とあった。


何のだとは名刺上部に『メンタルクリニック・クラウン』と銘打ってある。


下部には病院の番号とおじさんの携帯電話らしきものがあったが……何気に凄い人なのか、あの人は。