中指斬残、捌断ち儀



「それじゃあ、“保護者”だなんて」


「面倒を見れない時点で、保護責任を果たせていないが、“君が言わなきゃ誰も分からないよ”」


青信号になった途端、車のエンジンがいななき、進む。


「ハハッ、悪いおじさんだとか思われたかな?ああ、でも、それは君が三つ目の選択肢を選ぶさいの必須事項だ。

取り引き、と言えばわくわくしてこないかな。ケースバイケースって言葉を覚えておくといい。大きくなったらよく使うだろうから」


何かを得るには何かを払う。三つ目の選択肢、春夏秋冬の家に残るを選ぶなり僕が払うべき代価は――


「もしも私が君の“保護者”になった場合、それは書面上のことだけになる。私は君の面倒を見れない、料理も洗濯も買い物だって君一人でこなすことになるが、保護者のサインが必要な手続きあれば、私の名前を書いていいし、保護者が必要となってくれば顔も出そう。

私が君のために動くのはそんな時、“代役が利かない役回りとして私は君を助けよう”」