中指斬残、捌断ち儀



こっちは未成年後見人だ、と独り言のように呟かれた。


「実の親じゃないのに、おじさんが……」


「そう無理な話でもないよ。なんせ、私は喜美子さんの代役だ。無論、君の保護責任とて“請け負うことができる”。

ネックなのはやっぱり、実の両親がいることだけど……まあ、そこは任せておいて。大船に乗ったつもりでいいよ、“慣れているから”ね」


赤信号で止まるなり、おじさんが首を軽く回す。肩でも凝っているらしく、ぽきりと軽い音がした。


「ただし、私は料理ができない」


「……」


「ジョークなんだけど、伝わらなかったかな。ま、それとして、私は家事全般が子育てできるほどの腕じゃないんだ。

それに今は、首花として頭冠様に尽くすのが主だし、家に帰ることはない。君の面倒を見ることなんかできないんだ」