両親のもとに帰(戻)る。
伯母さん曰く、僕を捨てた両親のもとへ。
捨てた物がまた帰ってきただなんて、あちらは迷惑でしかないだろう。嫌だとしても“強制的に面倒みることになる子供(捨てた物)”だなんて……
両親がいい顔をしない以前に、僕とて嫌だった。父母どちらとも、新しく幸せにやっている家族の輪を乱したくはない。
帰ることはできても、昔のような家族には戻れないのは明白だ。もう僕は、両親の顔を忘れかけているのに――
「さて、二つ目だが、これは行けるか行けないか五分五分な選択肢なんだ。なにせ、さっき言った一つ目の選択肢が“社会のルールに沿っている”からね。保護者は基本、子の実親だから。
だからこそ、二つ目。施設行きというのはちょっと手間取るかもね。施設って分かるかな?君みたいな親がいない子供が集まる場所だけど、君は“いる”からね……。
長年会っていないこと、君が嫌がるならという点を考慮しての施設行きも認められるかもしれないが、ま、そこは偉い人が決めてくれることだから」


