「君の選択肢、というか行き先は大雑把に三つあるんだ。一つは百々の家に“戻る”こと。あ、両親は離婚したんだっけ?なら、百々ないし、えっと父親の方は忘れちゃったけど、ともかくも、君はお父さんかお母さんの家に戻ることができるよ」
「でも、二人は僕を……」
「あー、うん。二人が“君の帰り”にどう出るかは分からないけど、養育費払っているんなら少なくとも“無関係を気取れない”。保護者として適任であり責務があると、例え二人がごねたとしても裁判所――偉い人が渉くんを両親のもとに帰してくれるだろうね」
子供相手だから分かりやすくしているのか、おじさんの説明は頭にすんなりと入ってきたけど、だからこそ、残酷なことを聞かされている気分になった。


