中指斬残、捌断ち儀



履歴は消せるらしいけど、携帯電話を持ったことがない僕に削除はできないため、考えた末、家に帰ったら連絡しようと決めた。


「おうち、郊外だよね。ええと、確か」


車を発進させる前に春夏秋冬家の住所を確認してきたおじさんにそうですと返した。


それから車を発進させたおじさん。時折、道筋を問われた時は答えたりなどをして。


「渉くん、まだ結論は出さなくていいけど。これからどうするかを考えなさい」


そんなことを言われた。


「どう……?」


「喜美子さんから色々聞いているが、君は半ば百々に捨てら――あ、いや、百々とは縁を切っているみたいじゃないか。

君はまだ子供だ。喜美子さんがああなった以上、新しい“保護者”というのが必要になってくるんだよ」


じゃないとお巡りさんに捕まっちゃうからね、と洒落を踏まえておじさんが続ける。