中指斬残、捌断ち儀



だからね、と目尻と口端にシワができるほどおじさんは笑った。


「喜美子さんは私たちに“預ける”んだよ。ああなってしまった以上、君がどうこうできるものじゃないから」


優しい笑顔なのに、嫌とは言えないような――拒否を許さないような威圧感を覚えた。


けれども、最初から拒否をするつもりなんか僕にはない。


僕には、どうにもできないんだ。


だからこそ、伯母さんに最善を尽くせる人に預ければ間違いはない。


頷けば、いい子だねと言われた。


「送っていってあげるけど、春夏秋冬の家に戻るかい?中学生だから一人でも大丈夫だろうと思うけど、不安なら私たちの宿舎に連れていくことになるよ」


「……」


「どうする?」


「家に、帰りたいです……」