「着替えは後日取りに来てくださいね」
カーテン向こうで思い出したかのような看護師さんの言葉の意味を汲み取れなかったが、今着ている無地のTシャツを見て――そういえば、着替えたんだと呆けた気持ちで思い返した。
吐瀉物まみれの服で病院内移動だなんてできるわけもなく、すぐさま着替えさせられた。病院専用の衣服だなんて羽織り形のものだけかと思っていたのにルームウェアみたいなセットもあるんだと、そうだ、そんなこと思ったのに忘れてた。
頭がよく働かない。横にならずに、僕はずっと座った状態でいた。
ピンク色のカーテンを見ているはずなのに、フラッシュ撮影しているかのような壊れた伯母さんの絵がちらちらと視界に被さっていく。


