無能で不能で出来損ないで、欠陥品の呪い子であり、周りを不幸にすることしかできない僕に誰かを助けることなんかできないんだ。
もう殺すなら、僕にすればいいのに――
「ぎいぃ――、あぎゃっ」
己の無力さを覚えたとき、廊下から鈍い音がした。
何かをぶつけたような。伯母さんのいきなり途切れた悲鳴も相まって、壁にぶつかる伯母さんをイメージした。
「……」
静まり返る廊下。伯母さんの奇声がなくなっただけで、耳鳴りがするほど静かに思えたが。
ぎしぃと誰かが廊下を踏みしめた。
伯母さんの途切れた悲鳴とは離れた位置、第三者で違いないその人は――


