中指斬残、捌断ち儀



「ぎいぃぃあ゛ぃぃ!」


それと同時に、伯母さんの悲鳴。


「やめっ」


繰り返されていると思って口を出した僕には、また繰り返して。


“アナタノタメ二”


だから、なんだと。
『だからなんだよ』、と言われた気がした。


そこで知るのは、ああ、やっぱり僕がいけないんだということ。


あれは猿の腕と変わりないもの。いくら望まぬ形で叶えると言えども、“そもそも願わなければ何も起こらない”。


願ったつもりなんかない、とは言わない。伯母さんを何とかしたいと思ったのは確かで、アレは何もできない僕の代わりにしてくれたんだ。


不出来な子供の尻拭いをするように。我が子のためだとそつなくこなす母親らしく――アレは僕を守ってくれているだけなんだ。