あの悲惨を終わらせて、“次の悲惨に移ってしまった”。
伝承にある猿の腕だ、これでは。
当人の望まぬ形で願いが叶ってしまう、そんな。
「ごめ、ん……」
“僕のせい”。
こんなつもりじゃなかったと言い訳すらもしたくなくなるほど、前よりも悲惨になってしまった伯母さん。
悲惨を悲惨と思わない、泣けなくなった僕以上に壊れてしまった伯母さんには謝罪しかなかった。
「すみま……」
謝罪を言い終える前に、伯母さんがえずいた。
げえ、と背中を丸めて胃の内容物を吐き出す。
当たり前と言えばそうだ。この短時間に伯母さんは体が受け付けないものばかり取り込んだのだから。
だばだばと水と一緒に天然石がいくつか滝のように流れていた。


