八つ当たりの他ないだろう。現に両親も、「あの人は元々、心臓が悪かったんだろうっ」といつ死んでもおかしくなかった人が鬼籍に入ることを渉のせいにするなんて筋違いだと声をあげてくれた。
しかしながら、祖父――いいや、親戚一同に限っても『僕のせい』だと思いたいらしい。
『惜しい人を亡くした』と皆がさめざめ泣くほどの人が亡くなり、その悲しみのはけ口を、誰かのせいにして紛らわしたかったはずだ。
大切なモノが亡くなったときほど、人は何かのせいにしたくなる。
悲しみを消化するために、僕が呪われた時期から一ヶ月後と短いときだったからこそ、体よい“発散材料”で“いいところにいた”でしかなく、この事態が昔の戒めは本当だったと親戚一同を恐怖させたことともなった。


