中指斬残、捌断ち儀



ある日、親戚の一人が亡くなった。


祖父の兄らしく、喪服着た祖父母と両親が葬式に行くのにあたり、僕を連れていくかいかないかで、またいつもの喧嘩が出てきた。


僕にとって、祖父の兄などまったく知らない覚えない人だったが、遠くに住んでいるらしく、通夜もするに当たって丸一日家を開けるのだから、僕を一人にできるわけがないと両親は連れていくつもりだったらしいが。


「連れていけるかっ。もう渉が戒めを破ったと親戚一同に伝わっているのだから、そんな忌み子を葬式に……“その子のせいで死んだ兄のところに”連れていくわけにはいかない!」


吐き捨てるように祖父が言った。


僕の前で、兄が死んだのはお前のせいだと八つ当たりしてきた。