中指斬残、捌断ち儀



(三)


祖父母が僕と一切口を聞かなくなった。 それだけでなく両親に対しても。


退院してから、どうにも家の居心地が悪くなっていたのは、子供だった僕でも分かるほどに。


「おじいちゃんとおばあちゃんと、いっしょにたべないの?」


一家団欒で囲む食卓に二人がいないと両親に聞けば、「いいのよ」と母親は祖父母の箸と茶碗を並べず。


「おじいちゃん、これよんで」


と言っても、無視されて、それを見た父親が「子供が言っているのにっ」と怒り。


決定的だったのは夜中にリビングで四人が言い争うところを聞いたこと。


一日だけじゃない、僕が寝ていると分かるなりに、四人全員、もしくは祖父と父親なり、祖母と母親なりが激しく言い争っていた。