その目は、明子の母親と同じ、『婿養子のくせに』とした憎々しい眼。
正論を言われようとも、反論するだけで――『下の者が口出すだけでも癪に障る』らしく、明子の父親は最後に。
「どうせ私が言った通りになるさ。何かある前に手離せばいいのに」
何かあったらお前のせいだと、責任を押し付けた明子の父親は。
「また子供が産まれるんだ、呪われた子ぐらい手離して、何の支障があ――」
その言葉を言い終える前に、殴り飛ばされた。
貞夫の怒りが籠った拳が、義父の頬に食い込み、壁までふっ飛び、気絶しかねないしわくちゃな体になおも掴みかかった。


