それを藤馬さんはふて腐れた顔をして見ていたので、「藤馬さんも家族同然ですからね」と付け加えて、動揺させてみた。 ――産みの親、育ての親。血の繋がり。 それよりも大切なものが絆と呼ばれるものだと僕は思います。 家族の形はこれでいい、僕は“これが安心できました”。 身近に思えて安心できる存在、歪んだままの心でも幾分も柔らかくなった気がするのは“この家族”がいたから。