「それに、あいつに渉を預けられるわけないし、あの気狂い女が養子を取るわけがないじゃない」
「取るだろうさ。渉の呪いに積極的に関わるだろうし、養育費としてこちらからいくらか金を払えば、あいつは渉を育てる。あいつに金を送る程度なら、渉と直接関わりも持たないし、呪いの心配もないだろう」
金の言葉に明子は反論できなくなった。
確かに姉はことある度に「金、金」と両親だけでなく、妹の小遣いにも手を出す人だ。全ては寄付だの、備品購入のために使われたようだが、金遣いは昔から荒い。
厄介者を預かる手間賃として多く上乗せすれば、すぐにでも頷きそうだが。


