渉の近くにいれば呪われる、だから義父が災いのもとを手離したいと頑なな意思を示すわけだとも分かった。
犬猫捨てるのとは違うと、どちらにせよ無責任極まりないことを持ち出したくはないが、親が子を捨てるにあたり、何かしらのしがらみがあるだろう。
社会が認めない、保護責任が発生している中で、訳もわからない理由で手離すなど常識共に法律で罰せられる。
だからの養子。
勘当したとは言え、元家族。当人が望めば受け入れられるし、不幸になっても構わない人間だと喜美子は判断されたらしい。
「“厄介者同士”ってわけか……」
勝手だとの貞夫の言葉を、義父は否定しなかった。


