『分からなくていいよ、迷惑にはなりませんよね?』


分かった途端に、迷惑を被るだろうから。


人の気持ちが分からないからって、それは普通のことだろう。もっと親しくなりたいとかで僕の心に踏み込まれても、かえって相手が失望するだけだ。


それこそ五十鈴さんほどの受容(優しさ)と、藤馬さんほどの野蛮(図々しさ)がなければ、僕の心は相手にとって毒でしかない。


知ろうとすればするほど、ハマっていく毒沼か。


僕という存在は、一筋縄ではいかない。呪いのせいではなく、僕自身の性格が歪んでいるから。


あんまりネガティブな発言ばかりしていると五十鈴さんに怒られるから、もうここら辺にしておきますが、最後にいくつかの言いたいことを。