僕の運命は覆らない。


最悪の結末しか待っていないから、今は悠々自適でいろよと言われても、心の底から喜びを感じなくなっていた。


成長してしまったんだ、僕は。


幼いときのように、全ての物事に“期待を込めることをせず”、会うもの全てに“諦めを見ていた”。


知識が中途半端についてしまった僕の性格は、ひねくれた。


小悪党の藤馬さんよりもひどい性格だ。


心の奥底はこんなにもゲテものしかないというのに、表面上は“当たり障りなく”いようとしているんだから。


人に迷惑をかけないように。他人を失望させないように。誰かを悲しませないように。


そこはせめて人らしくいた僕でも、『なに考えているか分からない』と言ったクラスメイトで、やはり違和感あるハリボテだったかと逆に開き直りもした。