中指斬残、捌断ち儀



百々の罪は咎められなかったのは、咎める人がいなかったから。


それこそが最善と、馬鹿げたことをやっていたんだろう。


神様作りの結果なんて、誰も視認できるわけがないんだから。


「我流故に、自分ルールってか。人に最大限の苦痛を与えれて殺せば、その者は神になる。そうして神となったものの一部を手元に残せば、ご利益が。

シシッ、馬鹿げているなぁ。馬鹿馬鹿しすぎて笑っちまうのに、どいつもこいつも“本気になっちゃって”、まー。

でも実際に、百々は見事、栄えてみせた。大正まで立派な役職を続けることができたんだ」


それが例え呪術だとしても、藤馬さんは笑う。